君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


 舞花の口からそんな言葉が出てくるとは思いもせず、一瞬思考が固まる。

 無意識に伸ばした指先で触れた舞花の頬は、火照ったように熱を持っていた。


「無理しなくていい」

「無理なんてしてないです。この間、震えたのだって、自分ではよくわからなくて……もしかしたら、無くしている記憶のせいなのかもしれないとか、考えたりもしたんですけど、やっぱり何もわからなくて」


 やっぱり、過去のトラウマに体が反応しているということだ。

 舞花自身も記憶を追い求めながら、自分の状態に戸惑っているのがひしひしと伝わってくる。


「でも、私だって、公宏さんとの子どもが欲しいから、だから……。ここまで言っても聞いてもらえないのは、私のこと、嫌になっちゃったってことですか?」

「そんなことあるわけないだろ──」


 こんな形で押し込めていた感情が爆発するとは思いもしなかった。

 見下ろされていた姿勢から一転、舞花を枕の上に押し倒す。

 揺さぶられた感情をむき出しにしたまま、噛みつくようなキスで唇を塞いでいた。

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