君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「っ、あっ……」
くっきりと赤く残った口づけの痕に、これ以上は制御しなくてはならないとハッとする。
舞花は明日、園の運動会があるのだ。
保護者とも多く顔を合わせるだろうから、見える場所に痕は残せない。
胸元まで外したボタンを、更にひとつふたつと外していく。
淡いピンク色の下着を身につけた素肌が露わになり、確かめるように舞花の表情を窺った。
「大丈夫です……だから、やめないで」
俺の手を取り、自分の胸元へ持っていく。
柔らかい肌に触れると、やはり微かに体が震えている。
「舞花……やっぱり」
「説得力ないかもしれないですけど、本当に怖くなんてないんです。だから、続けてください」
潤み気味の目で、舞花は訴えかけるように俺を見つめ続ける。
このまま奪うことは容易い。
しかし、彼女にとって辛いものを思い出させてしまうきっかけにならないか躊躇われる。場合によっては、混乱しパニックを起こすことだってあり得る。
でも……。
「わかった」
今は何よりも、今の舞花の気持ちを尊重したい。
例え苦しむようなことになっても、一生そばにいて守ると心に決めている。
優しく丁寧に、怯える体を暴いていく。