君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


 CTの撮影を終え、再び脳神経外科の待合いに戻ると、すぐにさっきと同じ二番の診察室から久世先生のアナウンスでみみちゃんの名前が呼ばれた。


「今撮ってきてもらったCT画像ですが──」


 パソコンのモニター画面に撮影したCT画像を映し出し、久世先生は画像を動かしながら説明を始める。


「頭の中で出血がある様子もないですし、この周りの細く白い部分が頭の表面の骨なんですが、骨にも異常ないですね」

「そうですか……よかった」

「なので、明日の消毒と、一週間後に今日の処置部分を取り除きますので来院してください。あと、二十四時間以内にこのような症状が出た場合には明日また早めに受診を」


 説明書きがされたB5サイズほどの紙を手渡される。


「わかりました。ありがとうございました」


 私に倣って、みみちゃんも「ありがとうございました」とお礼を口にする。

 久世先生と看護師に「お大事に」と見送られ、みみちゃんと共に診察室をあとにした。


「舞花先生、もう終わり?」

「うん。あと、受付で少し待ってお話して、それで一緒に幼稚園帰ろうね」


 もう帰れるとわかったみみちゃんは、安堵を滲ませてにこりと微笑む。

 その心からホッとした顔を目の当たりにし、私自身もやっと募らせていた緊張から解放された。

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