君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「何それ、怖っ。みみちゃん怖がらなかった?」
「怖がったよ。もう大人の話聞いてたらなんとなく雰囲気で察するじゃん。だから、私もかわちゃんで必死だよ」
そう言って、あれ?と思う。
そういえば、かわちゃんは……?
身につけているエプロン、自分のデスク周りを見て姿が見えないことに気づく。
最後に使ったのは、みみちゃんがホッチキスのような医療器具で処置してもらう前のとき。
あのとき使って、えっと……。
「どした?」
「あー、うん。パペットが見当たらなくて……」
「え、病院に忘れてきたんじゃない?」
「えー、そうかな……」
あんなにお世話になっておいてうっかり忘れてくるなんて酷い話だ。
でも、どこを見ても姿がない。
「明日、お誕生日会でかわちゃん使う予定だから、ないと困るんだよね」
「そっか。それはまずいね」
「帰る前に使った車とかもう少し探して、なければ今日の病院帰りがけに寄ってみる」
車の中にでも落ちていればいいけどと思いながら、急いで日誌を書き上げた。