君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
結局、探しても聞き込みをしても園内では見当たらず、最後の望みだった車の中に落ちているということもなかった。
仕方なく、退勤後に日中お世話になった帝慶医科大学病院にひとり出向くことにした。
「すみません。今日の午前中に園児の付き添いでこちらの脳神経外科にお世話になったのですが──」
すっかりがらんとした大学病院の総合受付で、忘れ物を問い合わせる。午前中は患者で賑わっていたが、夕方はこんなに静かになってしまうのかと驚いた。
「このくらいの大きさの、かわうそのパペットの忘れ物がなかったかと思いまして」
「忘れ物ですね。今確認しますので、少々お待ちください」
受付の女性にそう尋ねると、すぐにどこかに内線を回し確認を取ってくれる。
「お待たせしました。忘れ物には届いてないようなのですが、一度かかられた脳神経外科のほうにも確認を取ってみますので」
「あ、はい。お手数おかけします」