君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
忘れ物として届いてないと聞いて、病院にもないならどこに行ってしまったのかと不安になってくる。
かわちゃんは子どもにも人気な存在だけど、私にとっても大事な仕事仲間だ。
今の幼稚園に就職が決まったとき、子どもたちと仲良くなるためのアイテムとして自分で購入したもの。
そんなかわちゃんは今ではすっかり私の相棒だ。
確認に少し時間がかかったのか、しばらくしてから「お待たせしました」と声がかかる。
「脳神経外科のほうでまだ預かっていたようなので、お手数ですが外来のほうに取りに行っていただいてもよろしいでしょうか?」
「わかりました。ありがとうございます」
返事をしながら〝良かった、あった〟と安堵する。
やっぱり病院内に落としていたのだ。
慌ただしく去っていったから、いつ、どのタイミングで落としたのか全くわからなかった。
さっきかかった脳神経外科の外来を訪れると、待合スペースには患者の姿はひとりもなく、しんとしていた。
ここで待っていていいのかな……?
そう思いながらきょろきょろとしていると、向こうから白衣を身につけた女性が小走りで近づいてくる。
よく見ると、さっきみみちゃんの診察のときに補助についていた少し年配の看護師だ。