君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


 男性とのお付き合いどころか関わりすら避けてきた私を、大学時代の友人たちが気にかけていた。

『このままずっと誰とも付き合わないつもり?』

『将来結婚とかも考えないの?』

 仲良くなった子たちが恋愛体質で、当時からよくそんなことを訊かれていた。

 合コンなどの席にも頻繁に声をかけられたけれど、もちろん全てお断り。

 大学時代は一度も誘いに乗らなかった。

 そんな風に男性が関わると釣れない私だから、いつしか友人たちもそういった集まりに私を誘うことはしなくなった。

 大学を卒業し、それぞれが社会人となった二十五歳の夏。

 社会人として余裕も出てきた頃、久しぶりにみんなで集まろうと約束をし、渓谷にバーベキューをしに行くことになった。

 なんの疑いもなく約束に訪れると、その会は男女八名でのバーベキューだった。

 なんでも、私の友人のひとりが付き合っている彼氏と計画し、お互いに友人を集めたというものだったのだ。

 勘弁してほしい。今すぐに帰りたい。

 そう思いながら早く帰れる時間にならないかと過ごしていた私を気遣ってくれたのが、智志くんだった。

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