君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


「すみません、時間外と思われる時間に診ていただいて、ありがとうございました」

「いえ。ちょうど仕事があって来ていたから、タイミングが良かっただけで。都築さん、今から時間あります?」

「え? 今から……あ、はい」

「そうですか。良かったら、食事に付き合ってもらえませんか?」


 あまりにナチュラルに誘いの言葉をかけられて、目を見開いてしまう。思わず自分を指さした。


「えっ、私が、ですか?」

「はい。聡子さんにお送りすると約束したので、その前に付き合ってもらえたら。だめかな? もう少し話せたらと思うんだ。診察の延長ってことで」

「あ……」


 お母さん、そんな約束勝手にして……!


 MRIを撮りに行っていた間にちがいない。

 自分は先にひとり帰ることを思い出したから、久世先生が仕事が終わりか確認して私のことを頼んだのだ。

 久世先生が、そんなことをお願いできるほど気心知れた常連客だとは思いもしなかった。


「だめでは、ないです。全然……」


 それに、診察の延長なんて言われてしまうと余計に断れない。

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