君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「こちらこそ。移動、車乗ってもらっても大丈夫? もし嫌だったら徒歩で行ける範囲に変更するけど」
「大丈夫です。車、乗れます。酔ったりもしません」
そう答えた私を久世先生はまたフッと笑う。
「じゃあ、乗って」
今度はそんなに変なことは言ってないはずなのに、どうして笑われたのかと思いながら、開けてもらった助手席に乗り込んだ。
久世先生が乗り込んできた車は静かに発進する。
「何か食べられない苦手なものはある?」
「苦手なものは、特にはないです」
「お、さすが幼稚園の先生。好き嫌い多かったら子どもに示しがつかなそうだしな」
「ああ、確かにそうですね。あ、でも、私の同期は食べられないものいっぱいありますよ」
朱里がきゅうりとアボガドが苦手だと言って、いつもご飯を食べにいくと避けているのをふと思い出した。
サラダを頼むとき、必ず店員に確認を取っている姿を思い出すと、ついくすっと思い出し笑いが込み上げる。