ポエム集第4弾「心機一転」
「6歩目」

休日は混雑してて当たり前だけど
普段見ないような人が増える

ろくでもない会話でも弾ませたり
大きな声は出せないから新しく覚えた笑い方をしたり

でこぼこした道を進みながら
古くなった建物に心を痛め
いつも以上にこの街の良いところレンズに映す

ふとした再会には大げさに振る舞ってみたり
やっと会えた人や毎日あってる人
どんな人にとっても今日は特別なんだ
スペシャルではなくてプレミアム

君のスペシャルな唄声には引っ張られそうになるけれど街に溶け込んでまるで僕もその風景のように

届けたい思いがあるけれど届けられない人
伝えたい思いがあるけれど伝えられない人
または
届けるのが上手い人
伝えるのが上手い人

得手不得手が交差して駅のロータリーもフラットさを主張していた

夜のネオンにつられて知らない道へ好奇心と共に進みながら
懐かしさしかない故郷で未来と過去を繋ぐ
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