ねえ、気づいてよ……
「ん......」
白い天井が見えた。
自分の手に暖かい温もり。
そして、足に激痛が走った。
「......っ」
ああ、そうだ、俺、涼音を助けようと......。
「涼音っ」
思い出して、辺りを見る。
「よかった......」
すやすやと、気持ちよさそうに眠る涼音が視界に入った。
「ほんと、よかった......」
涼音の頭を優しく撫でる。
涼音だ。
高校生の、涼音だ。
「うう......」