婚約破棄をして乗り換えた元彼と妹と私の幸せ【現代、短編】
そもそも、朝食を食べようにもテーブルの上には物の置き場もない。流しも洗い物の山だ。
「いい加減にしてよ、柚芽!なんでいつもいつもそうなの。片付けられないなら作らないでって言ってるでしょ?迷惑なの!迷惑!誰が喜ぶの?お姉ちゃんをお願いします?よけいなお世話よ!そのお姉ちゃんである私が迷惑だって言ってるんだから!」
思わず出た言葉に、柚芽の目には涙がいっぱい浮かんだ。
「だって……」
「だって、何?」
私のためにっていうなら、本当に作らないでほしい。
「お菓子を作ってあげると……喜んでもらえるから……」
誰が?
「美味しいって……食べてくれるから……その時だけは……」
あ。
もしかして、クラスメイト……。
距離を置いている女子たちも、お菓子を持って行ったときは食べてくれるようなことをいつか話していなかったか。
別に、いじめっ子がいて柚芽を虐めているわけではない。だから、お菓子を「こんなもの食べられるわけないじゃない!」と投げ捨てたり踏みつけたりするような子がいるわけじゃない。
食べてねと渡されて、他の子が食べて美味しいと言っていれば、食べるんだろう。
柚芽の作るお菓子は、確かに見た目もおいしそうだし、味も美味しい。
柚芽が小さな声でそれだけをつぶやき、また部屋にこもってしまった。
柚芽は仲良くなりたいからお菓子を作る。
リビングのテーブルの上には、いつもの倍も華やかにデコレーションされたホールのチョコレートケーキがおかれている。
「馬鹿だね、柚芽は……、ホールのケーキなんて、今からお出かけしようっていうのに……持ち歩いてあちこち行くつもりだったの?」
ホールのケーキは特別。
誕生日にクリスマスに、本当に特別な時に作るケーキだ。
何がそんなに特別だと思っているんだろう。
「いい加減にしてよ、柚芽!なんでいつもいつもそうなの。片付けられないなら作らないでって言ってるでしょ?迷惑なの!迷惑!誰が喜ぶの?お姉ちゃんをお願いします?よけいなお世話よ!そのお姉ちゃんである私が迷惑だって言ってるんだから!」
思わず出た言葉に、柚芽の目には涙がいっぱい浮かんだ。
「だって……」
「だって、何?」
私のためにっていうなら、本当に作らないでほしい。
「お菓子を作ってあげると……喜んでもらえるから……」
誰が?
「美味しいって……食べてくれるから……その時だけは……」
あ。
もしかして、クラスメイト……。
距離を置いている女子たちも、お菓子を持って行ったときは食べてくれるようなことをいつか話していなかったか。
別に、いじめっ子がいて柚芽を虐めているわけではない。だから、お菓子を「こんなもの食べられるわけないじゃない!」と投げ捨てたり踏みつけたりするような子がいるわけじゃない。
食べてねと渡されて、他の子が食べて美味しいと言っていれば、食べるんだろう。
柚芽の作るお菓子は、確かに見た目もおいしそうだし、味も美味しい。
柚芽が小さな声でそれだけをつぶやき、また部屋にこもってしまった。
柚芽は仲良くなりたいからお菓子を作る。
リビングのテーブルの上には、いつもの倍も華やかにデコレーションされたホールのチョコレートケーキがおかれている。
「馬鹿だね、柚芽は……、ホールのケーキなんて、今からお出かけしようっていうのに……持ち歩いてあちこち行くつもりだったの?」
ホールのケーキは特別。
誕生日にクリスマスに、本当に特別な時に作るケーキだ。
何がそんなに特別だと思っているんだろう。