強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
横たわった部長は額に片腕を置いて目を閉じていた。

呼吸が浅くて苦しそうだ。

「…ん、大丈夫」

うっすら目を開けてそれを受け取る。 

その間に薬と体温計取ってきますから、と言い残して一旦寝室を出た。


読みかけの雑誌が床に置きっ放しだったり、メイク道具が出しっ放しだった所以外はそこまで散らかってなくて良かった…

とりあえずリビングのそれらだけ片付けながら、そういえば、部長は今日お酒を飲んでいなかったな、と思う。

いつも通りに見えていたけど、やっぱり調子悪かったんだ。

でもサバ味噌定食は完食してたから、食欲はある。

だから薬を飲んでゆっくり休めば良くなるはずだ。

体温計と薬、コップ一杯の水、それと氷枕を用意する。

製氷機からありったけの氷を枕に詰めて水を入れ口を閉める。

一度には持てなかったので、とりあえず氷枕は一旦キッチンに置き、体温計と薬、水だけを持って寝室に戻った。

「…部長?」

さっきと同じ格好でベッドに横たわる部長だけど、着替えは出来たようだ。

「部長、起きれますか?薬だけでも飲みましょう?」

そう声を掛けると、ん、と返事が聞こえてのそのそと動き出す。
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