君がくれた花言葉
リィンカーネーションの花言葉
翌日。いつも通り優月の元へお見舞いに行った。この日は優月の口元に呼吸器が着いていなかった。

「…優月?僕だけど。」

「あぁ。入って?」

「うん。あのさ、昨日呼吸器つけてたけど、つけてなくて平気なの?」

「本当はつけてなくちゃいけないんだけど、もうすぐ死んじゃうなら今のうちに大切な人と話しておきたいでしょ?」

「優月らしいや。はい、これ。昨日来た時花、枯れてたから。新しいの買ってきた。」

「もうすぐ死んじゃう人に手土産なんか持ってこなくていいのに。でもありがとう。」

「僕は優月が死ぬまで花を送り続けるよ。」

「そう?そういう頑固なところが内豊くんらしい。」

「頑固って…!」

「あ!そうだ。そろそろ青色のリィンカーネーションの花言葉、教えてあげてもいいかな。」

「そうだよ。そろそろ教えてよ!」

「青色のリィンカーネーションの花言葉はね、永遠の幸福。」

「永遠の幸福…。」

「そう。でももうひとつあるの。私はそっちの方が好きかな?君は君のために咲いていい。どう?いい言葉でしょ?」

「うん。とても。」

「私ね、この花言葉が大好きだから、内豊くんにこの花言葉を送るわ。」
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