となりの紀田くん
「"友達"じゃなくて"恋人"な」
「今は違うじゃん」
「違わない」
「違うって!」
「違わねえよ!」
ずいぶん子供染みた喧嘩。
見てるこっちが一番
イライラしてくるんですけど!?
「ちょっと!二人と…………ーーーーーーーっ!?」
ガシッ
ついに掴み合いを始めた
二人を引き離そうと
口を開いた瞬間
何者かに腕を引かれた。
「昴さん!?」
「しーっ、裕也たちに聞こえちゃう!」
自分の口に人差し指をあてて
にっこりと笑う昴さん。
「大丈夫ですよ………あの二人、自分たちの世界に入り込んでるみたいなんで…………」
私が二人を指差せば
「あいつらバカなの?」
と少し眉をすぼめる。
「で…………何で昴さんがここに?」
「君を迎えに来たんだよ」
「私…………ですか?」
「そうだよ。」
にっこり笑顔を
崩さない昴さんを見て
ふと鈴の言葉が頭を過る。
「ん?どうした?」
黙りこくった私を
不思議に思ったのか
顔を覗き込んでくる
「あっ、いいえ。別に何も。私に用があるんですよね?行きましょう……」
「二人はいいの?」
なおも言い合いを続ける
二人を指差しながら
苦笑いをする昴さん。
「大丈夫です………」
鈴はあんなこと
言ってたけど
私には昴さんが
そんな悪い人には
見えないよ…………。
私と昴さんは
二人を残して
その場から姿を消したーーーー
ーーーーーーーーー
ゆあと昴が姿を消してから
数分後ーーーーーー
「とにかく、俺は全力でゆあを惚れさせるからな」
「さぁ、どうだかねぇ……………ってあれ?ゆあは!?」
「は!?あいつどこいったんだよ!?」
「とにかく、手分けして探そう!」
「あぁ!!」
いざという時は
協力プレイの出来る
二人でしたとさ。
ちゃんちゃんっ