となりの紀田くん



その日の夜は
私と鈴で夕食をつくり
お風呂に入って
早めに就寝した。




そして訪れた二日目……




またみんなで海を
enjoyしております!




もちろん例の"アレ"が
消えていない私は
紀田のパーカーが
必需品となっている……





「そう言えばお前………よくこの旅行親が許可したよな……」





紀田が不思議そうに
私を見つめる





「あぁ……うちの親、放任主義だから………ただ」





「ただ?」





「柚を説得させるのには凄く苦労した」







「柚って………ああ、あのシスコンバカの事か」






そう、この旅行をするにあたって
一番苦労したのが弟の柚を
説得することだった……






「まあ、なんとか説得出来たから大丈夫!……」





「じゃあ鈴ちゃんは?」





梓くんが今度は
鈴に尋ねる





「あのね、私は鈴の家に泊まってるってことになってるの………」





「そ、そっか!来れて良かったね」





あ……そうだ忘れてた。
梓くんて鈴のこと好きなんだっけ…
後で根掘り葉掘り聞いてやろう





「裕也?」





私がそんなことを
思っていると
透き通るような
綺麗な声が後ろから
聞こえてきた………






振り返ればそこには
茶色がかった長い髪に
整った顔立ちで長身
さらにはモデル並みの
スラッとした細い体型の
女の人が立っている





「要……」





かなめ………
紀田が彼女を名前で呼ぶ





ズキ





あれ?ズキって何だ?






「やっぱ裕也じゃん!!!会いたかったよ~♪」






そういうなり紀田の腕に
絡みつく要さん………





「要……やめろよ」





いつも私には嫌みしか
言ってこないくせに
要さんには嫌みとか
言わないんだ?





やっぱり私は紀田に
遊ばれてるだけなの?

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