となりの紀田くん



「おい、要……裕也困ってんぞ」





呆れ顔で要さんを
見ているのは
要さんと一緒に
やってきた男の人






彼も同じく長身で
整った綺麗な顔立ち






「お兄ちゃんには関係ないでしょ!」






お兄ちゃん………
だからか。






どこか雰囲気が要さんに
似てる……………






「昴さんどうも。こいつと遊びに来たんですか?」






「要がしつこいからね……」






紀田が軽く挨拶しながら
要さんを指差す






昴(すばる)さんと言われる
その人は苦笑いを浮かべて
紀田の質問に答えた







私はそれをまじまじと
見つめる………





その視線に気づいた要さんが







「ねーねー、この子だあれ?」







わざとらしく私を指差す




「あー、そいつは同じ学校で同じクラスのゆあ。」





紀田がそれにスラスラと答える




「なに?彼女?」



「ちげえよ……ただの友達……」




"ただの友達"




その言葉にまたズキと
胸が痛む………



苦しいよ紀田………




確かに付き合ってる
わけではないから
紀田の言葉に間違いはない。




じゃあ………"俺のゆあ"って
一体どーゆー意味なの?





「そっかぁ………だよね!!だって裕也には私が………「…ーーーーーーっ!?かなめっ!!」





何かいいかけた要さんの
口を慌てて塞ぐ。




だって裕也には私が………




要さんってもしかして
紀田の彼女??



嫌な予感が次々と頭に
浮かんでくる………




そこから生まれる嫉妬



やだ………
今の私、凄く醜い。

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