となりの紀田くん



「好きになっちゃったんだからさ!!隠す必要なんてないよ!」




鈴がニッと笑って
Vサインを出す




そう………だよね




きっと今の私はもう
止めろと言われても
止められないくらい
紀田を好きになってる





私は彼の容姿を
好きになったんじゃない…………





性格悪くても
嫌みしか言わなくても
本当は優しい紀田を
好きになったんだーーー





鈴の言葉で元気を取り戻した私






「りんっ………大好き!!!」




「私もゆあ好きだよ!!これからはちゃんと相談してね、"ほうれんそう"だよ"ほうれんそう"!!!」




私たちは抱きつきながら
飛び跳ねるーーー




その横で




「ゆあちゃん……羨ましい」




と呟いた梓の声は
二人には届いていなかった




ーーーーーーー




3人で大はしゃぎしながら遊ぶ




「よーし、じゃあ私…向こうの沖まで行ってくるね」




「えー、危ないから止めた方がいいよ………」




「大丈夫!大丈夫!」




鈴が止めるのを押しきって
沖の方まで一気に泳ぐ




「りんっ~♪」





沖から海岸方面にいる鈴に
勢いよく手を振る………




ズルッ




え?




気づいた時には
頭までスッポリ
海の中に浸かっていた。

< 81 / 370 >

この作品をシェア

pagetop