となりの紀田くん



どうやら何者かの手によって
海の中に引きずり込まれたらしい




いきなり……それも勢いよく
引きずり込まれたせいで
大量の海水を飲み込む




私………死ぬのかな?




意識が朦朧としている中
誰かが物凄いスピードで
泳いでくるのを最後に
私は意識を失ったーーーーー





ーーーーーーーーーーー




目覚めればそこは
別荘の中だった………




何で別荘に…………?





ああ、そうか。
私、誰かに足を
引っ張られて
溺れたんだっけ?




ってことは………
私………生きてる?




「ゆあ!!」
「ゆあちゃん!!」





瞳に涙をいっぱい溜めて
私の名を叫ぶ鈴
その隣で梓くんも
私を心配している




「り……ん」




私はゆっくりと起き上がった。




ぎゅううううう



起き上がるなり
抱きついてくる鈴




「りん、私は大丈夫だよ」




私は微笑んで鈴の頭を撫でる
そこで紀田の姿が無いことに
気がついたーーーーーー

< 82 / 370 >

この作品をシェア

pagetop