東京血風録4 ダークサイド・イリュージョン
黒ずくめと甲児。
甲児の脚を払うと同時に、甲児の身体を軽く押した。
バランスを崩した甲児は、後ろ向きにケンケンして2歩進んだ。
横を歩く王道遥を追い越して。
背中から落ちるのを防ごうと身を翻す甲児。
その先には・・・・。
甲児の眼中に、白装束の姿があった。
「お前、さっきの」
甲児の記憶に怒りの感情が吹き上がった。
倒れるすがら、出せるプロレスの技。
エルボードロップ。
喰らえ!
甲児は渾身のエルボーに体重を載せた。
【いかんッ!それはダメだ】
伊號丸が叫ぶ!
遥も手を伸ばすが、倒れ込む甲児の方が速い。
落ちていく・・・。
それは、何かを捕獲する為に開く生き物か罠のような装置か、斜骸丸の骨の身体は大輪の花のように開いていた。甲児を待つように。
それは甲児の身体が落ちた瞬間、ガシッと閉じた。甲児の身体に食い込ませながら。
「甲児ィィィィッ!?」
剛太が叫ぶ。
奇々怪界である。
無数の骨どもが、シュルシュルと甲児の身体に入り込んでいく。
不気味な光景を目の当たりにして、全員動きを止めていたが、剛太が動いた。
「せめて俺がッ!!」
一撃必殺の無敵掌である。
甲児の頭へ伸ばしたそれは、突き出した何本かの骨が絡め取り切断、一緒に吸収してしまった。
!!!!!
「ぐっ!何を!?」
剛太は倒れてしまう。
校庭に集う、全ての者が見た。
立ち上がった、元無敵丸甲児の事を。
白き無敵丸甲児を。
甲児の脚を払うと同時に、甲児の身体を軽く押した。
バランスを崩した甲児は、後ろ向きにケンケンして2歩進んだ。
横を歩く王道遥を追い越して。
背中から落ちるのを防ごうと身を翻す甲児。
その先には・・・・。
甲児の眼中に、白装束の姿があった。
「お前、さっきの」
甲児の記憶に怒りの感情が吹き上がった。
倒れるすがら、出せるプロレスの技。
エルボードロップ。
喰らえ!
甲児は渾身のエルボーに体重を載せた。
【いかんッ!それはダメだ】
伊號丸が叫ぶ!
遥も手を伸ばすが、倒れ込む甲児の方が速い。
落ちていく・・・。
それは、何かを捕獲する為に開く生き物か罠のような装置か、斜骸丸の骨の身体は大輪の花のように開いていた。甲児を待つように。
それは甲児の身体が落ちた瞬間、ガシッと閉じた。甲児の身体に食い込ませながら。
「甲児ィィィィッ!?」
剛太が叫ぶ。
奇々怪界である。
無数の骨どもが、シュルシュルと甲児の身体に入り込んでいく。
不気味な光景を目の当たりにして、全員動きを止めていたが、剛太が動いた。
「せめて俺がッ!!」
一撃必殺の無敵掌である。
甲児の頭へ伸ばしたそれは、突き出した何本かの骨が絡め取り切断、一緒に吸収してしまった。
!!!!!
「ぐっ!何を!?」
剛太は倒れてしまう。
校庭に集う、全ての者が見た。
立ち上がった、元無敵丸甲児の事を。
白き無敵丸甲児を。