東京血風録4 ダークサイド・イリュージョン
白き魔王
デカい。
図体が。
2メートル近い体躯、元無敵丸甲児は斜骸丸の新しい身体として転生した。
白き魔王の誕生である。
遥は、剣鬼の具現化を知っている。
実際、貫丸(つらぬきまる)という具現体にも会っている。
具現化の仕方に、他に方法があるのかは知らないが、おぞましい方法でソレは存在した。
甲児の顔には白い隈取が現れた。
白い眼球に白髪、イメージが変わった。
元々、筋骨隆々の甲児の身体に、骨で出来た鎧のような物が張り付いていて、よりイカつい感じに仕上がっていた。
【なんて事だ、最悪のヤツが最強の身体を手に入れよった】
剣鬼、現世出現の秘術。
剣鬼は実体を持たない存在。実体化するには人間の身体を乗っ取るしかない。その際、元の人間の記憶は無くなってしまう。斜骸丸が使っていた人間の身体は何時から使っていた物かは知らないが、完全に同化、使いこなしていた。
その剣鬼が新しい身体を手に入れた。
それも、最強の身体を。
【どうなるものか】
儂は剣鬼、伊號丸である。
「素晴らしい身体だ。儂は最強を手に入れたぞ」
甲児の声で言う。
ふはははははは。
黒ずくめの男が笑う。
「何がどうなってやがる!愉快愉快」
遥はまた、妙な既視感を感じた。
「俺は去るぞ」
黒ずくめは摂津秋房に向かって言う。
「お前の目的は果たしたのか?」
摂津が返す。
無言で踵を返す男。
「ここから出す事は出来ない」
そう伝えた、鳳竜堂柊一は息も絶え絶えで立っていた。
「僕が止める」
王道遥が立ち塞がる。
「おい、伊號、手合わせしてみるか、新しい身体とよう」
巨大化した斜骸丸が、大声で呼び掛けるのだ。
【嫌じゃわい、嫌じゃわい】
伊號丸の叫びである。
遥が考えあぐねていると、摂津が割って入って来た。
「刀の鬼か。同類を知っておるぞ」
狂気の笑み。牙が覗く。
摂津は戦闘態勢に入った。
図体が。
2メートル近い体躯、元無敵丸甲児は斜骸丸の新しい身体として転生した。
白き魔王の誕生である。
遥は、剣鬼の具現化を知っている。
実際、貫丸(つらぬきまる)という具現体にも会っている。
具現化の仕方に、他に方法があるのかは知らないが、おぞましい方法でソレは存在した。
甲児の顔には白い隈取が現れた。
白い眼球に白髪、イメージが変わった。
元々、筋骨隆々の甲児の身体に、骨で出来た鎧のような物が張り付いていて、よりイカつい感じに仕上がっていた。
【なんて事だ、最悪のヤツが最強の身体を手に入れよった】
剣鬼、現世出現の秘術。
剣鬼は実体を持たない存在。実体化するには人間の身体を乗っ取るしかない。その際、元の人間の記憶は無くなってしまう。斜骸丸が使っていた人間の身体は何時から使っていた物かは知らないが、完全に同化、使いこなしていた。
その剣鬼が新しい身体を手に入れた。
それも、最強の身体を。
【どうなるものか】
儂は剣鬼、伊號丸である。
「素晴らしい身体だ。儂は最強を手に入れたぞ」
甲児の声で言う。
ふはははははは。
黒ずくめの男が笑う。
「何がどうなってやがる!愉快愉快」
遥はまた、妙な既視感を感じた。
「俺は去るぞ」
黒ずくめは摂津秋房に向かって言う。
「お前の目的は果たしたのか?」
摂津が返す。
無言で踵を返す男。
「ここから出す事は出来ない」
そう伝えた、鳳竜堂柊一は息も絶え絶えで立っていた。
「僕が止める」
王道遥が立ち塞がる。
「おい、伊號、手合わせしてみるか、新しい身体とよう」
巨大化した斜骸丸が、大声で呼び掛けるのだ。
【嫌じゃわい、嫌じゃわい】
伊號丸の叫びである。
遥が考えあぐねていると、摂津が割って入って来た。
「刀の鬼か。同類を知っておるぞ」
狂気の笑み。牙が覗く。
摂津は戦闘態勢に入った。