BLOOD VAMPIRE
「レイやめっ…んっ」
徐々に激しくなり
次第に息苦しくなる。
空気を吸おうと口を
開けた瞬間彼の舌が
私の中に混入してきたーーー
「レイ…んっ…。」
ギュッと目を瞑る。
怖い…怖いよレイ…
あまりの恐怖に
涙が溢れる。
どうしてこんなことするの?
そう思った瞬間
バッと私から離れ
「すみません……っ。泣かせたいわけじゃないのに…」
震えながら私を
抱きしめたーーーーーー。
何故、貴方がそんなに
震えてるの?
全然わかんないよ…。
何も思い出せないよ…
ねえ、そんなに悲しい顔
しないでよ…レイ。
私は貴方の笑った顔が
一番好きなのに…
いくつも浮かんだレイへの
言葉は口から出ることなく
ただ私の胸を締め付けたーーー。