BLOOD VAMPIRE



午後の仕事も終えて
文化祭一日目は終了した。



今のところ3年の
ホスト喫茶に負けている。



さすがにイケメン執事が
同時に抜けたのは
致命的だったか…



「りりか帰るよー!日向も!」



「ふぁーい」



帰り支度を済ませ
3人で学校を出る。




正門に差し掛かったところで


「りりかちゃーんっ」


奴が来たーーーーーーーー。



「迎えに行くって言ったやん!!何で先帰るん?」


「何の用ですか!?」


「いや……ちょっと話があってな…」



「どうせ157回目の告白でしょ?」



呆れ顔を向ける私に
先輩は真剣な瞳で言う



「今回は告白ちゃうねん。」




「じゃあ、話ってなんですか?」



「場所、変えよう。日向と真白も一緒に来て。」




私は先輩の言葉に
渋々頷いた…。



手繰り寄せられた
運命を結ぶ糸が
もつれ合い始めてる
事にも気づかずにーーーーー
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