BLOOD VAMPIRE



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その頃、学校屋上にて。


「あの、望月って男。怪しいですね…」


レイが静かに呟くと


「なーんかヴァンパイア臭っぽいのがするよねぇーっ!」


相変わらず能天気な
リカルドが笑いながら言う。


「リカルド、真面目に仕事して下さい。」


レイが呆れ顏でリカルドを見る
けれどすぐに学校正門前で
話す3人に視線を戻した。



「あーあ。なんかシリアスな空気~」


「あの男、一体何者なんでしょうか…」




「ねぇ、レイ…。どうして君は、あの子に必要以上の世話を焼くんだい?」



「何の話でしょう?私は普通に接しているつもりですが…」




「本当に、そうかなぁ?」



誤魔化すレイにリカルドは
全てお見通しとでも言うように
口元をニヤつかせた。
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