イケメン彼氏とはじめる相思相愛
✴︎


駅から公園へ歩く。
その間、絵里奈は話し続けた。
もう目に見えるもの、全部⋯⋯ 。


「公園ですね〜」
「地図で見たんですけど、かなり広いですね〜 」
「お花が咲いてますね〜、そういば会社の前の植え込みに⋯⋯ 」


とか、とか、とか⋯⋯ 。

一颯は気詰まりな感じではないが、口数が多いタイプじゃない。
絵里奈は1人でも声に出してしまうぐらい、わりとおしゃべりな方だ。
相手が一颯でなくても、このぐらいは話していると思う。

相槌を打ちながら、何となく話を聞いてるような一颯に、あ、もしかして話すぎてるかもしれない、と急にヒヤヒヤしながら、彼の横顔を伺うけど、楽しんでいるのか困っているのか絵里奈には読み取れなかった。


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