イケメン彼氏とはじめる相思相愛
「一颯って冷めてるし、本気か嘘がわからないっていうか、本心が見えにくいし」
「ね、それでいて子供っぽいよね 」
「顔面があんなだから」
「性格が悪いわけじゃないけど、何年たってもつかめない」
ほぐれた空気に、皆、口々に一颯の話をするが、嫌な感じは全然受けなかった。本当に仲がいいんだなと感じた。
へー、みんなそう思ってるんだ、子供っぽいってそんな感じなんだ、会社では将来有望な超エリートさんですよ、仕事の出来るすごい人、頼れる人、しかもモテる人⋯⋯ 。
この今の集まりは、大学の時のアウトドアオールラウンドサークルの仲間らしい。
今でも1ヶ月に一回ぐらいは来れる人で集まるし、女子たちは女子で仲がいいそうだ。
今日も、男性が5人、女性は4人。
ふんふん、なるほどって聞いてたら、男の人と話す一颯とぱちっと目が合った。
その瞬間、周りの状況をすっかり忘れてしまった。
会社と少し違う雰囲気の彼。
いつも隙がなくて、鋭い視線に大人の出来る男って感じだけど、今は気をゆるすみたいな、自然にアウトドアに溶け込んで、こんな砕けた感じも持ってるんだな、って思った。
友達と笑い合う彼の顔は、大学時代を想像させる。
きっと、その時も、もっと昔も、子供の時だって、全部全部、どんなに素敵だったんだろう⋯⋯ 知らない彼のどんな面も全部知りたい、苦しいぐらいに一颯に惹かれてしまう。
彼は絵里奈に気がついて、みんなと何話してるんだろって少し気にしてるように視線が和らいだ。
人が何人もいて、美人の仲間がたくさんいても彼は私を見ている。
絵里奈が思わず魂がどこかにいったみたいに、ぽーっと一颯を見ていたら、
「あらあら、彼氏のとこいかなくていいの? 」
とついには同情され、
「こっち見てるよ。なにやってんのよね、あいつ」
と笑われた。