イケメン彼氏とはじめる相思相愛
ドキッとして、体中が熱くなって、顔が赤くなるのが分かった。
「食べてますよ、美味しいです、」
と慌てて答えたら、彼がふっとまた苦笑した。
「オレといなくていいの? 」
と少し声を顰めて言ったので、あわてて周りを見たら、友達のお姉様たちはニヤニヤしていた。
それから真っ赤になってる絵里奈を、一颯はいきなり長い腕で胸に抱き寄せて囲った。
頭が彼の胸の中に抱き込まれて、彼の体のかたさや匂いを知った。
初めて知った体温。
手の大きさ。
腕の長さ。
頬が彼の胸に当たる。
思わず、唇が触れてしまいそうなぐらい目の前にある彼の腕に両手で掴まった。
絵里奈の髪が、一颯の腕の中ですこし乱れて、彼のシャツや顎にふわふわとまとわりついた。
絵里奈はガチガチにかたまったみたいになった。
「そんな顔はまわりに見せたくないから、こっちにちゃんといてね」
と低く言って、それから絵里奈の頭をふわふわ、ぽんぽんなんて撫でて、彼の小指が最後の一房を指に絡めながら、ゆっくり離れた。
「ちょっと荷物を手伝ってすぐ戻ってくる」
と男性の友達と去っていった。
すっと体が外気を感じて、もう、彼の腕の中に戻りたいと思う自分が取り残されていた。
驚いた⋯⋯ 。
これが付き合ってるって事?
他の人と違うって事?
彼にとって私も?
どうしよう。
ドキドキして、倒れるかと思った。
余韻にひたってしまう。
でも早く。
今すぐにも一颯さんが戻って来ればいいのにと思う。
もう一颯さんに会いたい。