イケメン彼氏とはじめる相思相愛
「連絡先教えて? 」
「⁈ 」
「一颯になんかあったら、連絡するかもしれないでしょ? 」
「一颯さんに聞いてください。必要だと思ったら、お伝えすると思いますから」
「ふーん、真面目だね」
と微笑んで、チラッと絵里奈の後ろを見たようだった。
それから、一歩近づいてきて、
「じゃさ、さっき油が飛んだから、火傷してないか見て」
と顔を近づけて、自分の頬をさす。
えっ、
絵里奈はあわてて避けて、
「自分で見て下さい! 」
ときっぱり断った。
心の中では、なんなの〜! と気持ちが焦った。
「えーっ」
とシンヤが残念そうに声を出す。
ふと気がついたら、ちょうど戻ってきた一颯が絵里奈を見ていた。
すぐ近くにいるシンヤも見ている。
シンヤは一颯の視線に気付くと、ついと真顔になって見返した。
何だかヒヤッとした。
2人は何も言わない。
でも、変だ、この2人の感じ。
なんか、空気が重い⋯⋯ 。
シンヤから離れたら、シンヤも同じだけ近寄ってくる⋯⋯ 。
一颯が無言で絵里奈の横にきたのに、シンヤはわざとのようにすぐ触れそうなほど近く絵里奈の横に立ち移動しなかった。
なんか、一颯が絵里奈を見ずにシンヤだけを見ているみたいだ。
張り詰めた空気に巻き込まれる。
「ほら、なにしてんの! 」
とマキノさんが間に入ってくるまで2人はそのままだった。