LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
その後、色々と料理が私達の前に並んだ。


兄は時々、先程みたいに私達の方に話し掛けて来る。


この雰囲気が楽しくて、私も先程の胸のザワメキも忘れてしまった。


「赤ちゃんの名前とかもう決めたの?
女の子だよね」


そう斗希さんに訊かれて、私と篤さんは顔を見合わせてしまう。


子供の名前は私が決めていいと篤さんに言われているのだけど、
思い付いた名前を篤さんに言う度に、駄目だと却下される。

それがあまりにも続き、


「もう!どんな名前だったらいいのよ!!」

と、何度目かの却下の後、キレてしまった。


「どんな、つーか。
聞いた時に、ピンって来る名前が、ねぇんだよ」


篤さんはいつもみたいにキレ返して来る事もなく、
ちゃんと考えてくれているみたいで。


最近は、仕事でそうやって新商品の企画を考えたりもしているからか、
もうあんまり考えたくないのもそうだけど。


仕事と同じように、篤さんに却下された時のストレスがハンパなくて、
もう考えないようにしている。


きっといつか、いい名前が自然と思い付くだろうと。


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