LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
篤さんの上半身裸の姿は、筋肉質でとても男らしく、雨に濡れているのがより一層魅惑的で。


思わず、手を伸ばして触れてしまう。


そのタトゥー辺りを撫でた。


雨に濡れたからか、それはひんやりとしていて。



篤さんと目が合い、心臓が跳ねるようにドキドキと鳴る。


「風呂場案内するからついて来い」


篤さんは靴を脱ぎ部屋に上がり、
直ぐそこにあるバスルームと思われる場所へと入って行った。



私も靴を脱ぐと、靴下も脱いで、
篤さんを追った。


「とりあえず、着替え俺の貸すから

服、洗濯機に入れて回しておけ。
洗濯から乾燥迄、急ぎにしたら一時間ちょいくらいだから」


篤さんはそう言って自分のワイシャツとシャツをドラム式洗濯機に入れた。


そして、私をその脱衣室に残して、
どこかに消えた。


暫くすると、その用意してくれた着替えを持って、
戻って来た。


「ほらよ」


それを私に差し出す。



「けど、下着ないですよね…」


見た所、それはトレーナー生地のスウェットの上下に、Tシャツ。



「それは我慢しろ。
服もそうだが、んなずぶ濡れの着たかねぇだろ?
風呂入ってちょっと待ってりゃあ、直ぐ乾くだろうから。
タオルとか、その棚にあるから勝手に使え。
ドライヤーとかも勝手に使っていいから」


篤さんはそう言うと、洗濯機を指さして、そのボタン押しとけ、と言って脱衣室から出て行った。



私は篤さんの厚意に甘えて、バスルームを借り、シャワーを浴びた。


バスルームも凄く綺麗で広かったけど、
置いてあるシャンプーやボディソープがわりと馴染みのあるやつで、
ちょっとホッとした。


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