白鳥学園、いきものがかり
どういう事だろう?
「えっと…実くんは教師だから生徒としていれる、とか?」
「馬鹿か。そんなの当たり前だ。それに”これからも”ってわけでもないだろ」
あ、そっか。
じゃあ何だろう?
これからも一緒にってなると難しいなぁ。
中々答えの出ない私の隣に腰を下ろす。
目が合う。
何も言わない実くんに戸惑う私。
急にまじまじと見られ、恥ずかしくなってしまった。
「紬、俺は────────、」
ふわり、
甘い香水の香りが私を包む。
突然だった。
背後から気配が全くなく、私を抱きしめて来たのは。
「紬ちゃん、ただいま」
「ッ…!?か、ける!?」
青色メインの王子様風なアイドル衣装に身を包んだ、あざとかわいいカケルくんだった。