白鳥学園、いきものがかり


ひたすら出て来る大量の料理。
しかも全て一流品。

何故なら、


「ほら紬!トリュフ入りの卵がゆだぞ~!」

「普通のでいいよ?」

「あ、不味いと思ってるのかぁ??だいじょーぶ!パパが試行錯誤してようやく出来たとっても美味しい且つ栄養たっぷりのお粥です!」


…そう言う意味じゃなかったんだけどなぁ。


パパはテレビで特集されるほど有名な三ツ星レストランの総料理長。本来ならお金をつぎ込んで食べなきゃいけないものである。

私はこれがパパの味だから、分からないけど。でもパパの作るご飯は美味しいのは小さい頃から知っている。


「うーん!全部美味しい!流石あたしの愛した男ね!」

「パパは綺麗なママといれて毎日幸せだよっ」


目の前で繰り広げられるイチャイチャタイムも慣れたもの。



「…ったく。子供の前だぞ」



隣の実くんは呆れ顔で呟いた。

パパとママには全く聞こえてないみたいだったけどね。



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