溺愛まみれの子づくり婚~独占欲強めな御曹司のお相手、謹んでお受けいたします~
「維心さん、維心さん……っ」
「ああ、もっと俺の名を呼んで、俺に縋れ、悠里――」
やがて入ってきた彼は、ゆっくり私を攻めながら、濡れた声で不埒な言葉を耳に吹き込んでいく。
鼓膜を通して毒のように回ったその言葉たちが、私の思考能力を、道徳心を、麻痺させていく。
これさえあれば、いい。維心さんに、こんなふうに求めてもらえるだけで……。
私は壊れたおもちゃのように『維心さん』と繰り返し、凶暴性を増した彼に何度も後ろから激しく貫かれた。そして最後は当然、彼の熱い欲をすべてを注がれる。
飲み込みきれなかった液体が太股を伝うのを感じながら、私は膝から床に崩れ落ちた。
維心さんは息こそ上がっているものの、まだまだ余裕の表情。へたり込む私のもとに跪いて優しく抱き寄せ、よしよしと頭を撫でた。
「……よく頑張ったな」
義務的な子作りなのに、どうしてそうやって、さも愛情があるかのような行動をするのだろう。直接尋ねる勇気はないけれど、心の中でひとりごちる。