溺愛まみれの子づくり婚~独占欲強めな御曹司のお相手、謹んでお受けいたします~
「すぐになんて嫌。ゆっくり、いっぱい、してください」
縋るような目で維心さんを振り返り、懇願する。彼は一瞬目を見開いた後、私の耳元に顔を近づけ、上擦った声を出す。
「ゆっくり、いっぱい、しつこく、でもいいか……?」
私は乱れる呼吸の合間に、こく、と頷く。維心さんはたまらなくなったように私の首筋に吸い付いて、スカートの中に手を入れた。
ストッキングの上から中心をなぞられ、腰が勝手に揺れる。しばらくそうしているうちに、維心さんはもどかしくなったようにストッキングを掴んで、ショーツとともに引きちぎるかのごとく乱暴に脱がせた。
邪魔なものが取り去られたそこに、彼が中指を這わせる。そこがどうなっているかなんて、確かめるまでもなくわかっていた。
維心さんはきっと、だらしのない体だと呆れていることだろう。それでも、報われない恋心がバレるよりはましだ。
熱に浮かされた頭の中でそんなことを思い、彼の愛撫に身を捩る。シンクを掴んだ手は力をこめすぎて震え、時々たまらずに表面を爪で引っ掻いた。