無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
俺の言葉に外出届の存在を思い出したらしい。
まぁ、先生がよくそのことを言ってるし、編入生の由妃でも知ってるよな。
「失礼します」
職員室に着いて、ノックをしてから中に入った。
「あら、皇君。もう生徒会の仕事が終わったの?」
「はい、終わりました」
「早いわね。お疲れ様。って、あら。その子は確か白嶺さんよね?」
「あ、はい。白嶺です」
先生はすぐ後ろにいる由妃が目に入ったみたいだった。
急に話しかけられた由妃は少しびっくりしていたけど、ちゃんと礼儀正しく接しているのはさすが。
「白嶺に手伝ってもらってるの?」
「はい。彼女は優秀ですから、俺達も助かってます」
「えぇ、彼女が優秀なのは私の耳にも入ってきてるわ。よかったわね、皇君」
「はい」
頷いてそう返事した後、本題に入った。
「早く終わったので、これから少し外出しようと思っているんです。なので、外出届をもらえませんか?」
「なるほど、そういうことね。分かったわ、すぐ持ってくるから」