無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


先生が取りに行って、俺と由妃は職員室で待つことになった。


その間に感じる視線。


あの先生、大橋先生はさも不愉快げに俺達を見ていた。


大橋先生だけは正直俺も苦手だ。


それ以外の先生は別に平気だけど。


唯一、ここの教師で尊敬出来ないし、敬うのはしたくないと思ってしまう教師。


「大橋先生、凄く迷惑そうな顔でこっちを見てるね」


由妃も気づいたらしく、小声で俺の耳に囁いた。


「そうだけど、気にしないようにしよう。さすがに他の先生がいる前で言ってこないだろうし」


「うん、そうだね」


俺も由妃も大橋先生から視線を外し、先生が戻ってくるのを待った。


「ごめんなさい、遅くなってしまって。はい、どうぞ」


先生が外出届の用紙を持って戻ってきて、手渡された外出届の用紙を受け取った。


そこに学年と名前を書き、先生に渡す。

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