無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
少し恥ずかしくなりながらも、よかったって想いの方が強い。
「そっか、よかった」
「由妃、生徒会長の方ずっと見てたけど、そんなに見たかったの?」
「うん。今まで本気出した姿なんて見たことなかったから」
揶揄うような口調で言われたけど、私はそれに気づかず素直に頷いた。
幼馴染みなのに見たことないなんて変かもしれないけど、これは本当のこと。
聖君はいつも無気力だから。
「まぁ、確かにね。でも、由妃でも見たことないなんて意外。生徒会長って、幼馴染みの由妃の前でも無気力なの?」
「うん、そうだよ」
無気力なところは本当に変わらないんだ。
本気出さなくても、何でも出来るから羨ましいよ。
聖君のお母さんも無気力だし完璧だから、きっとお母さん似なんだろうね。
「なのに、急に本気出すとか……余程嬉しいことがあったとか?」
「ううん、そんなんじゃないと思うよ。私が無理にお願いしたから」
上原先輩の言葉に乗って、ただ聖君にお願いしただけ。
まさか、あれで頷いてくれるとは思ってもみなかったな。
「えっ、由妃がお願いしたの?」
「うん」
「なるほどねー」
何がなるほどなんだろう……?