無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


少し恥ずかしくなりながらも、よかったって想いの方が強い。


「そっか、よかった」


「由妃、生徒会長の方ずっと見てたけど、そんなに見たかったの?」


「うん。今まで本気出した姿なんて見たことなかったから」


揶揄うような口調で言われたけど、私はそれに気づかず素直に頷いた。


幼馴染みなのに見たことないなんて変かもしれないけど、これは本当のこと。


聖君はいつも無気力だから。


「まぁ、確かにね。でも、由妃でも見たことないなんて意外。生徒会長って、幼馴染みの由妃の前でも無気力なの?」


「うん、そうだよ」


無気力なところは本当に変わらないんだ。


本気出さなくても、何でも出来るから羨ましいよ。


聖君のお母さんも無気力だし完璧だから、きっとお母さん似なんだろうね。


「なのに、急に本気出すとか……余程嬉しいことがあったとか?」


「ううん、そんなんじゃないと思うよ。私が無理にお願いしたから」


上原先輩の言葉に乗って、ただ聖君にお願いしただけ。


まさか、あれで頷いてくれるとは思ってもみなかったな。


「えっ、由妃がお願いしたの?」


「うん」


「なるほどねー」


何がなるほどなんだろう……?

< 70 / 232 >

この作品をシェア

pagetop