無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
莉里ちゃんにも同じことを聞かれたなと思いながら頷く。
「そう、だったら、貴重な姿よね」
その言葉から、私が離れている間もの聖君の姿が想像出来る。
「聖君っていつも無気力なの?」
「えぇ。全校の前で挨拶する時も面倒くさそうな顔で言ってるし、仕事もだいたい冴木先輩に任せてるらしいわ。それに、今日のスポーツテストも体育会もやる気のなさ全開で適当にこなしてるのよね。でも、驚いたことにサボりは1度もしたことがないらしいわ」
うん、やっぱり変わってない。
幸ちゃんの口から語られる聖君の姿に懐かしさを覚える。
いつも無気力でやる気がなさそうで。
でも、聖君は根が真面目だから、授業にサボったことも、サボりに私を誘うこともなかった。
無気力でも、何でも完璧にこなしちゃう聖君。
私を妹のように優しく接してくれる大好きな幼馴染み。
「本当に嬉しそうな顔してるねー、由妃」
「うん。昔からの聖君だから」
「変わってないのが嬉しいってこと?」
「うん」
「まぁ、それなら私も何となく分かるわ」
そんな話をしながら、走り幅跳び専用の砂場まで移動した。
「今から計測します」
男女で分かれて、走り幅跳びは行われた。