恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
「なによ。唯人に媚びを売るためでしょ。どうせ本心じゃないわよ」
「莉佐がそんな人間じゃないって、母さんももうわかってるはずだ」
うがった見方をしないでくれと懇願するような唯人さんの声を聞き、お母様はうつむいてフーッと息を吐きだした。しばし沈黙が流れる。
「海老原さん、これを」
お母様がおもむろに自分のバッグからなにか小さな物を取り出して私に手渡してきた。見てみると、それはレモン味のキャンディーだった。
「口に入れておきなさい。つわりがマシになるかもしれないわ」
「……ありがとうございます」
私が思ったとおり、お母様はやはり元々はやさしい方なのだ。
私への心遣いがうれしくて、笑顔でキャンディーの袋を見つめてしまう。
「それ、一応オーガニックよ?」
「あ、そうですよね」
「あら、知ってたの」
私も一度だけ購入して知っていた商品だったのだけれど、それにしてもお母様は本当に体に良いものがお好きなようだ。
「莉佐がそんな人間じゃないって、母さんももうわかってるはずだ」
うがった見方をしないでくれと懇願するような唯人さんの声を聞き、お母様はうつむいてフーッと息を吐きだした。しばし沈黙が流れる。
「海老原さん、これを」
お母様がおもむろに自分のバッグからなにか小さな物を取り出して私に手渡してきた。見てみると、それはレモン味のキャンディーだった。
「口に入れておきなさい。つわりがマシになるかもしれないわ」
「……ありがとうございます」
私が思ったとおり、お母様はやはり元々はやさしい方なのだ。
私への心遣いがうれしくて、笑顔でキャンディーの袋を見つめてしまう。
「それ、一応オーガニックよ?」
「あ、そうですよね」
「あら、知ってたの」
私も一度だけ購入して知っていた商品だったのだけれど、それにしてもお母様は本当に体に良いものがお好きなようだ。