恋する理由がありません~新人秘書の困惑~
この日、仕事が終わると私と唯人さんはふたり一緒に退社し、唯人さんのマンションへと向かった。
「今日は怒涛の一日だったな」
帰って来て早々に、唯人さんはリビングのソファーにぐったりと沈んだ。いろいろあったから疲れたのだと思う。
冷蔵庫に入れてあった冷たいお茶をグラスに注ぎ、それを持って私も唯人さんの隣に座った。
「母さんには、結麻さんと結婚するって勝手に親戚に言いふらした件は自分で訂正してもらうから、莉佐はなにも心配しなくていい」
「……はい」
健吾さんから聞いた話では、それは親戚中に広まってしまっているようだったので、収拾するのも大変なはずだ。
自分で蒔いた種とはいえ、お母様が辛くなってしまわないか心配になる。
「それより莉佐、本気で母さんの仕事を手伝う気か?」
「そのつもりです。お母様がやろうとしている事業には、私も興味がありますから」
笑顔で返事をする私に対し、唯人さんは不満があるのか不機嫌そうな表情を見せた。
「今日は怒涛の一日だったな」
帰って来て早々に、唯人さんはリビングのソファーにぐったりと沈んだ。いろいろあったから疲れたのだと思う。
冷蔵庫に入れてあった冷たいお茶をグラスに注ぎ、それを持って私も唯人さんの隣に座った。
「母さんには、結麻さんと結婚するって勝手に親戚に言いふらした件は自分で訂正してもらうから、莉佐はなにも心配しなくていい」
「……はい」
健吾さんから聞いた話では、それは親戚中に広まってしまっているようだったので、収拾するのも大変なはずだ。
自分で蒔いた種とはいえ、お母様が辛くなってしまわないか心配になる。
「それより莉佐、本気で母さんの仕事を手伝う気か?」
「そのつもりです。お母様がやろうとしている事業には、私も興味がありますから」
笑顔で返事をする私に対し、唯人さんは不満があるのか不機嫌そうな表情を見せた。