とろけるような、キスをして。
充実した初日を終えた私は、千代田さんと別れて学校を出た。
修斗さんは一応部活動の顧問もしているらしく、基本的に毎日忙しい。
教師の仕事はブラックだとよく言われているけれど、確かに休みなんて無さそうだ。
まぁ、修斗さん曰く、"それでも土日の活動が無い比較的楽な部活を選んだから他の先生方よりはマシ"らしい。
晴美姉ちゃんなんて吹奏楽部の顧問をしているから、土日もずっと出ずっぱりだ。年間で見ても休みなんてほとんど無い。体を壊さないか心配している。
一人で歩く帰り道。近所のスーパーでざっと買い物をしてから帰る。
明日のお弁当のおかずを仕込んで、作り置きもしておきたい。
買ってきたものを冷蔵庫に詰めて、すぐに包丁とまな板を準備して料理を始める。
出来上がった頃にはすでに夜も更けており、軽く夕食を食べたらお風呂に入って部屋に戻った。
布団に入り、スマートフォンを弄りながら寝転がる。
修斗さんからのメッセージに返信をして充電器に挿した。
この広い家に一人で住むのにも、だんだん慣れてきた。
最初は少しの寂しさがあったものの、修斗さんや晴美姉ちゃんが遊びに来てくれることがあったためそれも無くなったように思う。
そうだ。その時修斗さんと一緒にいたら晴美姉ちゃんが訪ねてきて、それでどういうことか問い詰められたんだっけ。
数日前のことなのに、もう何週間も経ったかのような気がしていた。
仕事の気疲れもあったのだろうか。思い出して小さく笑っているうちにそのまま瞼が重くなり、ゆっくりと閉じていった。