とろけるような、キスをして。
「……田宮教頭にこれ持ってくるように頼まれて」
手に持つ山を見せると、
「あぁ、明日の会議で使うからか」
と合点が入った様子。
「職員室?手伝うよ」
近付いてきて手を伸ばす姿に、首を振る。
「いいよ、別に重くないし」
「いいから。せっかく会えたんだし。もうちょっと一緒にいたいじゃん」
「……もう、そういうこと学校で言わないで。バレたらどうすんの」
「俺は全然バレてもオッケー。むしろ堂々とみゃーこといれるならウェルカムだけど」
そんなセリフを笑顔で言われたら、こっちが恥ずかしくなるよ。
視線を落とすように下を向いて赤面していると、修斗さんは何を思ったか私と距離を詰めて、顎に手を伸ばす。
するりと撫でられて、顔を上に向かされたかと思えば至近距離で見つめられて鼓動が早まる。
親指で私の唇を数回撫でて、もう片方の手で私の目にかかりそうな髪の毛を後ろに流す。
「ちょっ……と、ここ学校だってば……」
距離を取ろうと手を伸ばすけど、
「なに?まだ俺何もしてないけど?」
と戯けたように首を傾げる姿に、グッと声を詰まらせた。
「みゃーこは何されると思ったの?」
「なにって……」
「みゃーこは、俺に何して欲しい?」
その妖艶な笑みはまるでベッドの上で私を押し倒しているかのようで、交わった視線が甘くて熱い。
そのまま下から掬い上げるように、触れるだけのキスをする。
流れるようなその動きに私は息を呑んだ。