とろけるような、キスをして。



「ダメだ、シフォンケーキ入る気がしない」


「まぁ、持って帰ればいいよ。意外と日持ちするっぽいから」


「良かった。今度一緒に食べようね」


「うん」



 話しながら飲んでいると、次第に修斗さんの目がとろんとしてきた。



「あれ、酔った?」


「……ん。酔ったかも」



 食器が下げられた後、すぐに仲居さんが来て布団が二組敷かれた。


ぴったりとくっついて並んだそれが妙に恥ずかしくて、酔いたくても酔えない私。


修斗さんは酔ってしまったようで、顔が真っ赤だ。



「そろそろやめといた方がいいよ」


「うん。そうする。……みゃーこと一緒に風呂入りたいし」


「酔った状態で入ったら危ないよ?ちょっと酔い覚ましてからにしよ」


「ん」



 酔い覚ましも兼ねて、二人並んで旅館の外に出た。


< 139 / 196 >

この作品をシェア

pagetop