とろけるような、キスをして。



「今日から願書の整理と打ち込みも始まるので、頑張りましょうね!」



 それに頷くが早いか、すぐに郵便で大量の封筒が届く。



その全てに"願書在中"の文字。



 どうやら、受験シーズンが本格的に始まったようだ。


 元々そこまで募集生徒数が多いわけではないのと、やはり金銭的な面で公立高校を選ぶ家庭が多いため、ほとんどの学生は隣の地域と距離はあるものの、学費が安めの私立高校を滑り止めとして受験する。


そのためこの学校の受験人数は毎年他の地域の私立高校に比べると少ないらしい。


でも、二人で捌くには中々の量だ。


 二週間後には願書の受付を締め切って、来月中旬に前期の試験が始まる。そしてそのまた一週間後には後期の試験が始まる。当然その間に後期の願書の受付もある。


 土日のうちに修斗さんと旅行に行っておいて良かった。しばらく忙しくてまともに会うこともできなさそうだ。


届いた封筒を開け、決められた振り分けをしてひたすらデータを打ち込んでいく。


受験票を人数分作り、一緒に返送する書類も準備する。


 朝の便だけではなく、当たり前だが夕方の便でも同じ量が届くだろう。午前だけでも目紛しく時間が過ぎていくのに、これが一日二回。あと二週間は続くのかと思うと気が遠くなりそうだ。


 千代田さんもお子さんを実家に預けてきたそうで、この二週間は残業する気満々だと言っていた。


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