とろけるような、キスをして。



「……さぁ、それはどうでしょう」



 再会したのはつい最近だから、それが誰かのことを指しているのか、はたまた言葉のあやのようなものなのかはわからないけれど。


でも、もしそれが私のことなのだとしたら。


 ───……修斗さんは、一体いつから私のことを好いていてくれたの?



「……お二人は、付き合ってるんですか?」


「……申し訳ないけど、それについては私からは何も言えません。知りたいなら、深山先生に直接聞いてください」



 噂が流れ始めた時、修斗さんに言われていた。



"噂なんて放っておけばいずれ無くなる。だから気にしなくて良いよ。生徒から何か聞かれても、みゃーこは何も答えなくて良いから。俺に直接聞けって言っといてくれれば良いよ"



 その真意はわからないけれど、多分、私が悩まなくて済むようにという配慮だろう。


言われていた通りに伝えると、案の定立花さんは苦虫を潰したように複雑な顔をした。


そして何も言えずに下を向く。


 彼女の表情、声のトーン、話し方。それを見ていてわかった。


……この子も、修斗さんのことが好きなんだな。


きっと、好きなタイプを聞いたという二年前からずっと。


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