ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 サランティーナ王妃がデザインしたお祭り限定のお皿は、会場の片隅に用意されたお湯が出る水道で洗い流して持ち帰られた。
 荷物になると困る人や不要な人は置いて帰ることもできたのだが、誰もそうしないで、すべて持参した袋にしまわれて大切な記念品になった。むしろ「お皿とスプーンをもっと売ってもらいたい」という希望の声もかなりあった。エリナを思わせる遊び心満載の猫デザインは、人々の心をとらえたのだ。

 というわけで、料理も食器も大人気になって、用意されたカレーライスは夕方までに完売することができた。

「お疲れさまでした!」

「皆さん、無事に終わりましたね」

「よかったですね」

 片付けを終えて、お互いにねぎらいの声をかけ合う。

「お疲れさま……にゃーん、セラさん、やめてくださーい」

「翼の生えた子猫ちゃんを高い高いさせてよ、お願い、エリナちゃーん」

「ダメですにゃーん」

 エリナのことをすっかり気に入ってしまったセラがトコトコ逃げ回るエリナを追いかけ回すのは、すでにお決まりとなっていた。

「セライラスタングリーズル! お前はどう見ても変質者だ! 我が国の恥となる振る舞いはよせ!」

「にゃーん、ウィリオー、助けてー」

「ウィリオ見参!」

 そして、ウィリオ王子の不思議なヘッドターバンで後頭部をすぱこーん、とどつかれるのも、お決まりの光景となっていた。
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