ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 やがて馬車は道を外れ、小さな湖の近くに止められた。
 ピンクのドレスの上に臙脂色のフリルがたっぷりついた品のいいコートを羽織り、エリナは馬車を降りる。

 馬車を操る御者の青年はデキる使用人であるらしく、馬を木に繋ぐとピクニックシートを木陰に敷いて居心地の良い場所を作った。

「なんて綺麗な湖なの! まるでおとぎの国の、精霊のお姫さまが住むような湖ですね」

 陽光を反射してきらめく湖水は、まるでダイヤモンドを散りばめたようで、馬車から降りたエリナはその美しさに感嘆した。
 今日はいい天気でそよ風も吹き、爽やかで気持ちがいい。

 ルディに、コートと色を合わせた臙脂色の、羽飾りのついたハットをかぶせてもらったエリナは、耳用の穴から出た白耳をぴこぴこ動かして、休憩の支度を始めた御者の青年を見た。
 彼は「とてもよくお似合いです」と子猫に微笑むと「ちょっとしたピクニックができるように、いろいろお待ちしましたよ」と言って、エリナをワクワクさせた。

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