ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「いい香りですね。ありがとうございます」

 青年は頷くと、慣れた手つきでお茶を淹れた。

「ルディさん、わたし、ピクニックって初めてなんです」

 エリナは嬉しそうに言った。

「そういえば俺も、ピクニックはひさしぶりだな。……最近の野外活動は……騎士団の野営訓練くらいか」

「野営訓練って、なにをやるんですか?」

「装備を担いで森の中を歩いて、良さそうな場所にかまどを作って狩ってきた獲物をさばいて串焼きにし、順番に夜の見張りをやりながらテントの中で眠るんだ」

「ワイルドで楽しそうな遊びですね」

「まあな。慣れると手際良くできて、結構楽しいぞ」

(ふたりは間違っている。それは遊びではないと思うな)と、御者は笑いを堪えながら思った。

「外でいただくおやつは余計に美味しいですよね。さあ、お茶をどうぞ召し上がってください」

「ありがとうございます、ええと……」

「わたしはフェレットのサンディと申します」

「サンディさんですね。よろしくお願いします」

「こちらこそ、ご一緒させていただきまして光栄です」

 御者は頭を下げた。

「サンディ、君もお茶を飲んで休憩したまえ」

 ルディにそう指示をされて、フェレットは「ありがとうございます。それでは、馬の世話が終わりましたら少し休ませていただきますね」と言って、2頭の馬に水を飲ませに行った。
< 201 / 235 >

この作品をシェア

pagetop