ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「王都で有名な青弓亭のエリナは、スカイヴェン国王家が後援した花祭りの企画責任者でもある。大成功に終わらせた慰労のために、今日からこちらで羽を伸ばさせてもらいたいので、ぜひよろしく頼む」

 ルディの後ろから「んにゃん」と照れながら子猫が現れた。

「ええと、ええと……そう、王妃さまに習ってきたんだっけ」

 エリナはちょこんと膝を折ると、サランティーナ王妃に習ってきた挨拶のポーズをとって言った。

「初めまして。青弓亭のエリナと申します。熊のアルデルンさんにはいつも仲良くしていただきありがとうございます。この度、こちらに素敵な温泉があるとご紹介いただきました。滞在中、どうぞよろしくお願いいたします」

 お辞儀をすると、噛まずに挨拶が言えたエリナは嬉しそうに「ほにゃっ」と笑った。

「くはっ!」

「ふぉっ!」

「んむふっ!」

 お出かけ用のドレスを着たおしゃまな子猫の可愛らしさに、エリナに免疫のない人々は変な声を発して悶えた。

「か、可愛すぎる……」

「あれが噂の子猫ちゃんなのか、噂以上の可愛さだ」

 熊の伯爵はふらっと前に出た。

「は、初めまして。わたしはアルデルンの父の、コースト伯爵という者だ。顔が怖いのは勘弁してほしい」

「あ、アルデルンさんのお父さんですね! よろしくお願いします。大丈夫です、全然怖くないですよ。アルデルンさんにはいつもお世話になってます」

「おお、そうか、怖くないか」

 コースト伯爵は表情を崩して笑顔になったが、残念なことに幼い女の子を食べそうな獰猛な顔になり、コースト夫人に「あなた、その顔はやめて!」と注意されてしまった。
 
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