ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 さて、部屋に案内してもらい、クローゼットに並んだドレス(御者のサンディが運んだ荷物の中には、たくさんのドレスが詰められていたのだ。もちろん、サランティーナ王妃のデザインである)の中から少しドレスアップしたものに着替えると、伯爵夫人とランチ兼お茶会をすることになった。

 ルディにエスコートされて部屋に入ると、熊耳をぴくぴくさせながら丸いほっぺの幼女がエリナを待っていた。

「エリナお姉しゃま、お隣よろしいでしゅか?」

 子熊のララベルは、真っ赤な顔で噛み噛みになりながらも懸命にお願いをし、エリナの隣に席を作ってもらって嬉しそうに過ごした。ミミーリアは「ララベルがこんなにはっきりと主張できるなんて……」と、内気な孫娘のがんばりを見て感激している。

「それでは、今日は一般の浴場に寄られるのですね」

「はい」

 エリナは頷いた。
 この世界のリゾート地(普通の人々用)がどのようなものなのか興味があったし、王宮で入浴することもあるエリナには、貴族の風呂はなんとなく予想がついたからだ。
 サランティーナ王妃も「普通のお風呂の方が楽しそうなのよね。残念ながら、わたくしは入ることができないのだけれど」と言っていた。さすがに一国の王妃が一般のお風呂に入るのは、警備上まずいのだ。

「それならば、ぜひとも感想を聞かせていただきたいわ。コースト温泉をもっと盛り立てていきたいと思っているのだけれど、なかなかよい案が浮かばないのよ」

 

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